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イギリスの風

イギリスの風

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あほ旦那の館・本館

★ 更新順になっとります。


休暇について ( 2005/09/05 )

エゲレスの約2ヶ月のサマーホリデイが終わり、今日から多くの子供たちが学校へ戻っていった。
同時に送り迎えの車が道路に戻ってきたわけで久しぶりの朝の渋滞をわき見に、今日もチャリ通。
健康第一じゃ。

ヨーロッパのホリデイはほんとに何もしない。
ビーチリゾートに滞在しているエゲレス人家族はほんとに一日をプールサイドかビーチで過ごす。
大人はプールサイドにあるバーでおしゃべりなバーマンを通してエゲレスの各所からやってきた皆と
すぐに意気投合してビールをがぶ飲み。
子供も同じでプールですぐに沢山の友達を作っておしっこの混ざったプールの水をがぶ飲み。
朝昼は適当に食べて、夜はおしゃれをしてビーチ沿いにあるレストランで豪食、その後は当然また
エゲレスパブに行って皆とおしゃべりしながらビールをがぶ飲み。観光はあまりしない。
そうやって一週間から長い人は2週間を過ごす。それが彼らのホリデイ。

僕らには大抵その真似はできない。
ホリデイの目的がウィンドサーフィンなので朝から晩まで風さえ吹いていれば海の上にいる。
ヨーロッパはかなりウィンドサーフィンが盛んだ。真っ白なビーチ、透き通った大西洋、地中海。
そして陽気な現地のおっちゃん、ねーちゃん。
日本でもハワイでも味わえないウィンドリゾートがここにはある。
そして最高なのが、それがいわゆる一般のビーチリゾートと隣接していること。
そして当然ヨーロッパといえばヌーディストビーチだ。


去年カナリア諸島のフォートベンチュラ島に行ってきた。
ここはサルの惑星の中に出てくる最後に自由の女神が半分埋まって”ここは地球だったのか!”の
あの砂浜に似ていて、見渡す限り白い砂丘と青い海が続く非現実的な島。
そして、なぜだかドイツ人が多い。そして何故かドイツ人は太陽の下では全裸になりたがる。

朝10時くらいにビーチで道具のセッティングを終え、さあ行こうかと言うとき
向こうから全裸のおっさんが歩いてきた。
まだ昨日くらいに到着したらしく全身真っ白。
当然あそこも真っ白だがこれがなんと膝まであるではないか。
歩くたびに歩調に合わせてボンボン時計の振り子のごとく左右へ大きくスウィングした。

更に巨大なジャーマンヘルメット(お頭の部分)。

見とれていて、それがつい目の前まで来た時、ようやくおっさんが僕のほうを見ていることに気が付き
つい僕はあせって”グッドモーニング”、のあとに、”ナイスワ ン!”と付け加えてしまった。
しかし彼は、運良く、”ナイスデイ”として受け取ってくれたようだった。

彼はそのまま北方へ歩いていった。
後ろからも振り子は左右から、ひよっ、ひよっ、と顔を出していたがそのままおっさんは砂丘のかなたに見えなくなった。

僕らが滞在している一週間の間、なかなかいい風が吹き僕らは毎日夕方6時くらいまで
ぶっ通しでウィンドしていた。
年齢に関係なく老若男女、ここではみんなが全裸である。とても素敵な光景にも何度もでくわした。
最終日だったか、夕方ビーチで道具を片付けていると、北方から真っ黒いおっさんが歩いてくる。
これまたさらにでかい。膝まであってさらに太い!そして真っ黒だ。
これはすげぇ、とまた見とれていると、なんと、このおっさん、あのおっさんではないか。
一週間の間毎日ムラなく、裏の根元まできれいに焼けているとは。
なんと、毎日全裸で過ごしていたに違いない。
恐るべしドイツ全裸おやじ。

黒いと大きく見えるのは本当だったのか!!

下品な投稿は無し?

雨について ( 2005/03/04 )

3月だというのに1月よりも寒く、会社についたとたんに雪が降り出した。
天気のこ とについて話すのが挨拶でもあるエゲレスにおいて、僕はタマキンについて挨拶を切り出す。

>今日は寒すぎてタマキンが消えちまったよ。とチャリンコもっこりパンツの僕。
>女はタマキンの大きさなんて誰も気にしないわよ。と受付のトレーシー。

彼女は犬のタマキンだ。(英語でスバラシイの意味 She is dog's bollocks !)
天気が悪いからといって予定を中止にしたら、エゲレスでは一生何も出来ない。
そ れがエゲレスに来て悟ったことだ。一日の間にほんとに四季が見れる。
渡英当初、天気がよくなったら近所の探検に行こうと言ったら1ヶ月どこにもいけなかった。

>週末になると天気が悪くなる。
>典型的だね。

金曜日は半日しか仕事をしないから週末はとても有意義に過ごせる。
午後めいっぱい遊び道具の整備をして、週末は遊びほうけ。

今週末も天気はいまいち。だけど3月からOpenするナショナルトラストのふるーいお城を
見に行く予定は変更不要である。

芝生について ( 2005/02/25 )

エゲレスは国中芝生で覆われている。エゲレスにはじめてきたとき飛行機の窓の外
には一面緑に覆われた大地が広がっていた。それだけで”わぁすごいきれい”と感嘆
のため息を出したのを覚えている。

エゲレスの交通の特徴でもあるラウンドアバウトという交差点(信号の替わり)も
季節の花で飾られてその町の雰囲気をかもし出す。いたるところにある公園だか広場
のような場所は殆ど芝生で覆われている。フットボールのできる芝生の広大な広場
は町に必ず一つはある。町のはずれには牧場があって友人である馬たちがのんびりと
カントリーパンケーキを地面に落としている。それ以外の場所は森か畑か、
とにかく緑だ。その緑の中にはウサギやキツネが隠れている。チャリで会社にくるま
でに出会ううさぎたちは10匹はくだらない。そしてその10倍の数の馬のうん○
(カントリーパンケーキ)をスラローム。

エゲレスはずばりガーデニングの国である。一般的な家庭にはフロントガーデンと
バックガーデンがあって、四季を通して何かしらの植物が花をつけている。特に熱
狂的なガーデナー宅では通行人が足を止めて見入ってしまうほど綺麗な花々で飾っ
たものが多い。花を飾るだけではない。庭全体をアレンジすることも自分でや
る。花と木と池、そしてなんと言っても芝生である。花と木のないところは前面芝
生で覆われる。まさに庭がぎっしりと目の詰まった緑のじゅうたんで覆われてい
る。この上でやるバーベキューが又たまらない。

エゲレスの芝生は西洋芝だから高温多湿には弱いけど低温には強い。だから真冬で
も夏と変わらず一面が緑で覆われている。芝生の手入れはとても楽しい。それが夢
だったからでもあるだろうが、やり出したら止まらない。芝の種から一年かけて育
てても隣の芝はよほどのことが無い限り自分よりも青い(中にはガーデニングが嫌
いなエゲレス人もいるからだ)。一日に1センチも伸びる夏の時期には毎週の芝刈
りが欠かせない。しかし夏は夜9時を過ぎても明るいからその時間は十分にある。先
日ガレージセールで芝刈り機を購入した。3万円のものを中古で値切って3千円にし
てもらった。(エゲレスはリサイクルも得意である。)冬の間は芝は伸びないから
使うのは春がくるまでお預けである。

犬について ( 2004/10/29 )

異文化で生活してはや二年、生活の中で垣間見る色々な違いについてこうして文章
にしてみるとなかなか面白い。今日はエゲレスの自然も含めて犬について。少しで
も興味を持ってもらえれば嬉しいだけ。

エゲレスではペットショップというものは存在しない。犬猫が欲しいときは必ずブ
リーダーか、施設からもらってくる。それでも審査が厳しいからなかなかもらえな
いらしい。さらに動物愛護協会がかなり徹底しているから近所に少しやせた元気の
ない猫がいたりするとすぐ愛護協会が来て飼い主に注意したりする。野良猫も野良
犬も見たことはないし飼われている動物たちは皆ほんとに可愛がられている。ペッ
トはいないけれど、うちの庭には時々キツネやハリネズミ、リスもやってくる。
イギリスにはまだ自然が残っている。と言うよりも自然を破壊して建造物をたてる
ことは厳しく制限されている。住居、企業、公共の建造物、自然保護区域が明確に
管理分割されていて、やたらめったらマンションを建てる我が横浜市瀬谷村とはま
るで逆。年に一度帰国するがそのたびに町の様相が変わり人の数が倍増しているの
にあたふたしてしまうのとは完全に異なる。

エゲレスには偉い犬が多い。散歩が好きなエゲレス人は当然愛犬と散歩することも
大好きだ。国中に張り巡らされている散歩道はどこまでもどこまでも果てし無く続
く。散歩道には三種類あって歩行者のみ、自転車と馬も可、馬のみ。どこですれ違
う犬もみんななんともおりこうだ。綱に繋がれている子は殆どいなくそれでもしっ
かりと飼い主に帆走している。言う事はとてもよく聞くし、とても人懐っこい。家
の中で一日中一緒に過ごしているから自然と家族の一員としてまるで人間のこのよ
うに(それ以上かもしれないが)親に従い生活している。これは日本ではなかなか
出来ない。日本人の靴を脱ぐ習慣によって犬は大抵家から追い出されて庭に一人
ぼっち。唯一飼い主と一緒なのは散歩のときだけ。だけど一日中庭ではつながれっ
ぱなしだから嬉しくって引っ張ってしまう。言うことなんか聞いてる場合じゃない。
おりこうな子も当然いるけれど。

僕の犬は日本にいてもう16歳。目も鼻も耳もよく利かないけどまだ元気にしている。
日本にいるときにもっと一緒に遊んでおけばよかった。連れてきてあげられた
らどんなに良かっただろう。今度日本に帰るときはずっと一緒に過ごすことにしよう。

ビールについて ( 2004/10/22 ))

ども。
エゲレスのビールは旨い。この国にいる僕はなんとも幸せである。いったい何種類
のビールがあるのか数えて本にした人がいる(数百種類)。しかしそれを読みなが
ら国の片っ端から飲んで回るツアーが組まれているのはこの国ぐらいではなかろう
か。国中上げてよっぽどビールがすきなのだ。一昔前まではビールを飲むと強くな
るといわれていたくらいだ。
ローカルビールとして造られているものは主にエールかビターである。エールは熟
成させないタイプだから炭酸が殆ど無い。日本で飲まれているのは若者の飲み物、
ラガーは限りなく小さい船に似ている。なぜならそれは水にすごく”近い”から。
と言って大笑いする。30を過ぎるとおまえもそろそろビターかエールを飲まんとな、
といわれる。短時間アルコール摂取量を競いナイトクラブに流れ込むのではなく、
そろそろ落ち着いて会話を愉しめというところだろうか。ビターはホップのにおい
がとても強いからガキには飲めない。ギネスが好きな小田はそろそろ親父の仲間入
りである。
日本の居酒屋はエゲレスのパブに相当する。違うところは犬も一緒に入れるという
ところ。パブに行くといつも飲んだことのないものを飲みたい、と注文する。する
と周りに座っている親父連中がこれがいいあれが言いとアドバイスをくれる。この
間ヒロッピさかむけが来たときは5種類ビター全種注文した。それぞれ違うんだけ
ど、どれも旨いんだなこれが。家で飲むビールよりもパブで飲むビールのがはるか
に旨い。古くサーいパブの雰囲気と、黒くにごった冷たくないビールが非常にあ
う。ちなみにエゲレスでは2パイント(約1.2リットル)くらいまでは飲酒してもつ
かまらない。僕はいつも5パイントくらい飲んじゃうんだけどね。
興味を持った人は是非いらしてください。

自転車について ( 2004/10/18 )

リカンベントというのはなんとも面白い乗り物を何で知らなかったのだろうか、
というか、なんで興味を持たなかったのか、ヒロッピのところを訪れるまでのチャリ
ンコ人生を少し後悔したような感じさせしたものだ。ドイツという国はとても自転
車にやさしい。いや彼らに言わせると、オランダやベルギーはもっとやさしいらし
い。それは想像にも及ばないから行ってみるしかなかろう。それは来年にしておい
て、話を元に戻すと、とにかく自転車は楽しい。ヒロッピさかむけと一緒に走った
ドイツは最高だった。

学生のときはバイクに乗っていた。みんなと峠に行ったり、キャンプしながらツー
リングして、250のCBRで時速200Kmを経験して、友達が事故でなくなって止めた。
どうもエンジンつきのものは信用が出来ないというのが僕の根底にあるところ。チャ
リンコは自分がエンジンだから、自分を信じるしかない。疲れたらそれまでで、
ビールを飲んでひと晩寝れば燃料満タンな訳だから安上がりでもある。機械いじり
は好きだから整備は自分でやる。旅先で壊れても一人でもって帰ってこれるし。何
しろ体にいい。地球温暖化対策にもいい。ロードレーサーは早いし距離を行くには
楽しかった。マウンテンバイクは過酷な自虐的なまでの登りの後のダウンヒルのア
ドレナリンの味がたまらん。BMXはまるっきり違う、第一漕いで走るものではなく、
サドルに座りもしない。バランスが楽しいし目立つ。ところがそこでリカンベン
ト。これは自転車じゃない。まるで経験したことのない感覚にすっかりほれ込んで
しまった。毎日13kmの通勤にこいつで行ったらどんなに楽しいだろう。現在ネット
サーフサーチング中。何か良い情報をお持ちの方は私まで!

ワインについて ( 2004/10/15 )

ワインも旨かった。ドイツはワイン畑で出来ているのではないかと思うほどにぶど
うの木で地面は覆われていた。日本の田んぼに似ているところがあると思ったのだ
が、ワインは主食にはならないからやっぱり考えてるところが違う。静岡の茶畑み
たいな感じかな、でもお茶は酔っ払わないからな。
フレッシュワインというものの存在を知ったのもそのときだった。フレッシュワイ
ンはふたが出来ない。発酵し始めたばかりでまだワインの味はまるでしない。かと
いってファンタグレープの味ともまるで違う。これがホントのぶどうジュースなの
か。コップ一杯1ユーロで飲もうと思ったら店の親父に音頭を取られて調子に乗って
イッキしてしまった。しかしまだアルコール度数が低いからどってことはない。
イッキしたから味がわからなかったのでもう一杯飲んだ。親父はニヤニヤしながら
ダンケダンケといっていた。

ヒロッピさかむけに収穫祭のときにしかオープンしないレストランに連れて行って
もらった。ビールがないからワインをビールみたいに飲んでたらあっという間に
酔っ払った。長テーブルに相席で座っているドイツ人と覚えていないが楽しい話を
した気がする。ここのソーセージが旨かったのなんの。でっかくて大きなソセジを
目の前にソセジモンスター(僕)は感無量であった。

ドイツのイメージはがらりと変わった。彼らはすごく厳しく仕事をする。今までは
それだけで硬いイメージを植え付けられていたが、それ以外ではこんなに楽しい事
をしているのか。ドイツ人はヨーロッパ内で一番休日を取る民族らしい。現にどこ
のヨーロッパのWindsurfingリゾートに行ってもドイツ人が大多数を占めていてさら
に友好的だ。固定観念というのはなんとも怖いものだ。今度彼らにあったらもっと
親しげに声をかけてみよう。

ドイツビールについて ( 2004/10/12 )

学生のころはよく飲んだものである。今もよく飲んでいる。何かにつけて飲み会
だーと酒に結びつけるのは世界共通の事だということは非常にありがたい。

今月の初めにドイツに行った。驚いたことにエゲレスからは一人往復約7000円で往
復の航空券が買える(時にそれは100円以下になることもある)。ヒロッピさかむけ
に会いにスツッツガルトへの3泊4日の少し長い週末。いやあ旨かったの楽しかった
のなんの。
エゲレスはあまり味にこだわっていない分、少しでも熟成させた味があると今まで
忘れかけていた味覚の一部分が覚醒されて食欲を無視して食べつづけてしまう。
い かにも簡単に3kgのゲインであった。

ビールは日本のビールに似ている。あえて言えばすっぱ系のさっぱりしたもので
あった。数え切れないほどに存在しているソーセージがとても濃厚な味なのでこれ
にエゲレスのエールは合わないだろうな。

1リットルの肥大ジョッキはドイツのたくましさを象徴している。こいつを片手に
テーブルの上で踊っている現地のお姉ちゃんに何度か一目惚れした。

ドイツの人々はとても暖かく親しかった。また行きたいですな。その際はヒロッピ
さかむけ、また旨いところに連れてってね(ダンケ in advance)。

へべく




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